Ytechの暇つぶし

高専生って身分が分かりにくいよね

大学編入体験記(筑波・横国・名工・豊田工)

こんにちは。オリンピック開会式が今日ってマジ!?

 大学編入体験記を書いていきます。令和3年に実施された試験(令和4年入学)についてです。

 

注意事項

本記事は編入合格体験記です。生存者バイアスがかかりまくっています。僕の勉強法を真似しても合格するとは限りません。

「こうすれば合格できる」ではなく「こんな奴でも合格できる可能性はある」程度に、あくまで参考にしてください。

 

 

 

受験校

志望順です。

幸せにも全部合格しました。どうだすごいだろ

 

スペック

平均的な国立高専の学生です。電気電子系の学科です。

3年と4年のときのGPAは4.0(最高値)です。僕の学校ではGPAがそのまま席次になるので、面倒な授業を外しまくってGPAを下げないようにしました。そんな人たちばかりなので席次1位は複数人いたと思います。

保有資格等は

1~3年までロボコンやっていました。4年以降はニートです。

 

編入を選んだ理由

もともとの高専の志望動機がこうでした。

  • 専門分野を早く学びたい。
  • 文系の一般科目にあまり興味がない。
  • 大学には編入した方が楽そう。←オイ

父親も高専から大学編入した人なので、その影響が大きいです。

大学に行きたい理由は、将来研究か開発の職につくためには院卒は必要だと思ったからです。

 

タイムライン

1~3年

ロボコンばっかやっていました。プログラム担当でした。結果はダメダメでしたが、ここでのプログラミング経験が編入に大いに役立ちました。

成績は理系科目はいい感じでしたが文系科目(地理歴史とか)が悲しいことになっていました。3年は文系科目が減ってきていたので楽でした。3年で強制的に受験させられたTOEICIPは395でした。

3年の時、夏休みに一ヶ月ほど集中して勉強して電験3種を取りました。

編入勉強は皆無です。

4年

コロナ禍到来。前期の授業がオンラインになりました。ゲーム三昧の日々を送っていました。

夏休み明けから対面授業が始まりました。旧帝志望の友達が編入勉強を始めていました。

この頃から情報系の学問に興味をもち、応用情報を取りました。

秋にTOEICIPを受けて、結果が455でした。

冬休みに入り、流石にTOEIC対策しようと思いましたが、思うだけでしませんでした。アホです。

1月に受けたTOEICで550でした。ついに重い腰を上げてTOEIC対策を始めました。

4年→5年の春休み

2月のTOEICで620、3月には805になりました。英語の勉強をやめました。

3月に入ってから数学・物理の勉強を始めました。参考書の難易度に絶望し、自分の勉強開始が遅かったことを後悔します。1日12時間以上は勉強していました。

4月

学校が始まりましたが、編入や卒業に不要そうな授業は外しまくって勉強時間を確保しました。

数学の勉強に注力していました。1日6時間程度の勉強です。

5月

物理の勉強に注力していました。4月までの勉強で疲れたせいかモチベーションが低下し、平均して1日3時間程度の勉強でした。

6月

横国の過去問にとりかかりました。6年分一周した後友達と答え合わせをしてほぼ正解だったことから自信を得ました。

横国の不安要素が物理だったので、物理を中心にしながら気分転換に専門科目を勉強していました。

19日は豊田工の試験でした。面接だけなので、志望動機以外は無対策で行きました。

24・25日は名工の試験でした。受かる気はしなかったので、前日に過去問解いただけでした。しかしながら、思いのほか専門科目の出来がよかったので、少し希望を抱きます。

30日に豊田工の合格通知が届きました。全落ち回避でとりあえず安心しました。

7月

3日は横国の試験でした。簡単な数学で大ポカをやらかしたので、気分はダダ下がりでした。合格の手ごたえは5割程度。

10日は筑波の試験でした。数学1で大爆死したので、落ちたと思いました。ただ、前日には名工の合格が分かっていたのでそこまで落ち込みませんでした。

そわそわしながら1週間ちょいを過ごします。

21日、筑波と横国の合格発表でした。前日の夜に不合格の夢を見るという不吉な出来事がありましたが、無事両方とも合格し、僕の編入学試験は終わりました。

 

どんな勉強をしていたか

タイムライン見てもらうとわかる通り、実はまともに対策していたのは横国のみです。また、専門科目は学校の授業でほとんどカバーできていたので、時間のほとんどを数学・物理に注ぎ込んでいます。

塾・予備校には行きませんでした。

英語 (TOEIC

僕は長文読解は得意ですが、語彙力とリスニング力が壊滅的なので、金フレの音声を1.5倍速でひたすら聞いていました。また、TOEICの公式教材を毎日少しずつ解いて、問題形式に慣れました。

多くの大学で、TOEIC730が満点になるようです。これを超えるとかなり余裕が生まれるので頑張りましょう。

↑最優先。苦手な人は銀フレからでもいいかもしれません。

↑1日1unitだけ解いていました。やりこみはしていません。

↑試験が近くなったら2周ほどすると文法問題をごまかせるようになります。

数学

まずはじめに徹底研究を1周しました。もちろん自分の受験校に出ない範囲は解いていません。

基礎が足りていないと思ったので、微積線形代数それぞれで専用の参考書を使って勉強しました。

過去問特訓は最後の仕上げにAとBのみ1周しました。

↑ド定番。最初にこれをやって編入学試験の雰囲気を掴みましょう。

↑難しい大学受ける人は頑張りましょう。筑波以上を受けるならやったほうがよろしいかと。

 ↑微分積分に苦手意識があるならやったほうがいいです。

 ↑微分方程式がだいたい解けるようになります。

↑オススメ 行列・行列式の計算はだいたいできるようになります。

 ↑ベクトル空間や線型写像の知識が皆無だったので読みました(読んだだけ)。ジョルダン標準形も書いてあります。

物理(主に力学)

電磁気は電気系の学科なので学校の授業だけでほとんど対策していません。以下力学について。

学校の授業内容をほぼ忘却していたので、最初はエッセンスをやりました。

次に基礎物理学演習を1周するも、あまりの難しさ(僕にとって)に絶望します。

演習力学はまだマシでしたが、難しい問題には歯が立たず。

その後友達に教えてもらった大学生の初等力学が僕には難易度的にちょうど良かったので、2周しました。

正直物理は、参考書をやりこむより、色々な大学の過去問を解きまくったほうがいいと思います。

↑物理が苦手な人向け。

 ↑僕には難しかったです。レイアウトが古臭く、使いにくかったです。解答のページがどこか分からん・・・

 ↑基礎物理学演習よりは読みやすかったです。

↑個人的オススメ。誤植が多かったようですが今の版は改善されています(多分)。

↑電磁気はこれがある程度できれば十分では?ただし、試験に出やすいと思われる「コンデンサーの極板にかかる力」の問題がないので注意。

専門

学校の授業をちゃんと受けましょう。これだけでよほど難しい大学を受けない限りなんとかなります。

もし自分の今の専攻分野と違う大学を受ける場合は・・・頑張りましょう。

僕が受けた大学それぞれについては、個別の記事を作った時に詳しく書きます。

過去問

とりあえず自分が受ける大学の過去問は早く入手しましょう。

過去問を入手しても、いきなり解く必要はありません。まず出題範囲の確認と傾向・難易度を分析しましょう。これにより勉強計画を立てることができます。

過去問は早めから取り組む人が多いですが、個人的な意見として過去問に本格的に取り組むのは試験が近づいてからでいいと思います。しばらくは広く一般的な勉強をして、想定外の出題に惑わされない確かな基礎力を身につけるのがいいと思います。

自分が受ける大学以外の過去問にも取り組むのはオススメです。

 

振り返り

見てわかる通り、なんでこれで受かったのか不思議になるくらい明らかに勉強不足です。他のつよつよ高専生はもっと勉強しています。確実に受かりたければ4年冬休みからは勉強しないとまずいです。

また、春休みに集中しすぎたせいか5月からのモチベーション管理がしんどかったです。短期に詰め込みすぎるのは危険でした。

友達にはかなり助けられました。ライバルではありますが、敵とみなすより協力したほうが精神的にも戦略的にも遥かにいいと思います。「皆が解けない問題」の前に「皆が解ける問題」を攻略するのが大事です。

 

まとめ

  • 勉強は4年の冬休みには始めよう。
  • TOEICはさらに早くから。730目指そう。
  • 過去問をできるだけ早く手に入れて分析しよう。
  • 友達と仲良くしよう。

 

最後に

分かりやすい授業をしていただいた先生、学習面でも精神面でも支えてくれた友達、各種受験料やその他費用を負担し普段から面倒を見てくれた両親に心から感謝します。

 

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